ANA X株式会社は、ANAグループのプラットフォーム事業会社です。「マイルで生活できる世界」を作り上げる中核を担う会社として、「航空」・「旅行」という人々のリアルな経済・社会活動を支える事業の経験を活かし、「日常生活」においてもお客様の人生をより豊かにすることを目指して商品・サービスを展開しています。バルテスでは旅行事業の一つとして進められているTaaSプロジェクトのソフトウェアテスト支援を長年続けさせていただいております。その中でT-DASHが、テスト自動化ツールとして採用していただきました。

今回はANA X株式会社R&D推進部DX企画チームの城地様にT-DASHを業務の中でどのように活用されているか、また利用されている感想や効果についておうかがいしました。

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はじめに城地様自身について、また ANA X株式会社と城地様の所属するR&D推進部についてお聞かせください。

城地様：
ANA X株式会社はANAグループに所属していまして、「マイルで生活できる世界」をモットーに、日常・非日常を問わず様々なサービスを展開し、お客さまやパートナーの方々に価値提供を行っています。
その中でも私の所属するR&D推進部では最新テクノロジーの情報収集や社内への導入支援、データを使ったビジネスでの 価値提供、システム開発プロジェクトのマネジメントなどを行っています。私自身は2023年の4月に新卒で入社しまして、現在の部署に配属されました。

－：
テスト自動化ツール「T-DASH」はいつ頃からご活用いただいていますでしょうか？

城地様：
私がT-DASHを使い始めたのは今年の6月からになります。もともとバルテスさんにテスト支援をお願いしておりました。その支援いただいた担当者の方から2023年9月にT-DASHを紹介していただき、2024年3月頃から私の担当業務の前任者がトライアルで利用していました。6月に私に担当の引継ぎがあり、T-DASHを活用した業務に取り込んでいます。

導入時のサポートが手厚かったことが導入の決め手でした

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T-DASHを選定された理由などありましたでしょうか？

城地様：
先ほど話した通り、私がTaaSプロジェクトを担当した時にはすでにT-DASHのトライアル利用が始まっていました。また、テスト支援で常駐されていたバルテス社員の方がT-DASHに精通しておられ、手厚いサポートもしていただけるということもあり、本格的な導入を検討している状況でした。テスト支援の方にも使い方を直接教えていただけたこともあり、トライアル期間を経て正式に採用させていただきました。私も最初は少し苦労しましたが、T-DASHのサービスサイトに掲載されているマニュアルやQ＆Aも充実していてすぐに使いこなすことができました。
一点質問なのですが、弊社には手厚いサポートをしていただきましたが、他の会社さんでもおなじようなサポートは提供されているのでしょうか？

－：
御社のようにテスト支援をさせていただいているお客様ですと、当社の駐在メンバーがサポートさせていただくことが多いです。また、T-DASHだけを利用されているお客様に関しては、定期的なハンズオンセミナーの開催や、カスタマーサポート窓口より無償のQA対応を提供しております。画面項目の取得や画面定義、動作定義やAPIなど、具体的な操作に関することや技術的なご質問が多く、一件一件のご質問に対してできるだけ解かりやすく回答させていただいています。

城地様：
無償でサポートを提供されているのですね。私も画面の作成や要素の取得で苦労しましたが、サポートいただいて助かりました。

－：
ご評価いただき、サポートメンバーも喜ぶと思います。使用している中で、T-DASHがほかのツールと比べて優れていると感じた点はあるでしょうか？

城地様：
一度画面定義や動作定義を作れば、他のシナリオにも再利用できる点が優れていると感じています。また、私の他の業務ではRPAツールを使っているのですが、そのツールよりもT-DASHの方が動作も早く、使い方も非常に解りやすいと感じています。
しかもT-DASHはライセンス料がかなり安いということも魅力的だと思っています。ITツールとしては導入に対するハードルが低いため社内でも紹介しやすいです。

－：
ありがとうございます。価格面はT-DASHの特長でもありますので、そのようにご評価いただき、大変嬉しく感じています。
製品ビジョンとして、より多くの開発現場にテスト自動化を広めたいという思いがあり、開発現場の皆さま全員に使って頂ける価格設定をさせていただいていると、いつもセミナーなどでもお伝えしています。

城地様：
日頃、私自身が利用しているサブスクリプションサービスより安価ですので、自分のポケットマネーでも払えるなと思いました(笑)

業務が効率化し、新たな取組みをする時間が生まれました

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続いてどういうプロジェクトでどのようにT-DASHを使っているか教えていただけますでしょうか？

城地様：
冒頭でもお話させていただきましたTaaSのプロジェクトで利用しています。こちらのプロジェクトはホテルやレンタカーのサービスのUIやUXを改善し、一つのプラットフォームを作るというプロジェクトになっています。ANAの公式サイトからホテル、レンタカーの予約ができるようになっています。
以前は別の会社が提供するサイトやサービスに遷移させているだけだったのですが、自社サービスの中だけで予約など完結できるようになったため、かなり利便性が上がったかなかと思っています。

－：
ユーザー体験として色々なサイトで予約が必要だったことが、ANAさんのシステムで全て完結してくれると大変便利ですね。弊社も出張の多いメンバーがいるので、社内でも紹介しようと思います。

城地様：
ぜひご紹介ください。大手の旅行予約サイトも連携されているので使いやすいサービスになっていると思っています。

－：
では、そのTaaS開発の中でT-DASHはどのように役立っているでしょうか？

城地様：
まず、リグレッションテスト(回帰テスト) を自動化できたことが大きいです。以前は人が手作業で定期的に行っていた作業をT-DASHで自動化することで、時間や手間の短縮ができました。使い始めた当初はテストシナリオの作成に時間がかかりましたが、一度作成すれば他のシナリオにも応用できるので効率化が図れました。今後はリグレッションテストを自動化することでテスト実施回数が増えるため、バグの発見が早くなり 、リリースサイクルも短縮されるようになると思います。
また、リグレッションテストが定着した ことで、業務効率化や生産性向上が進み、 運用もスムーズになりました。そのおかげで業務の中で時間的な余裕が生まれ、業務改善に繋げるための ツール研究の時間 が増えたことが大きいですね。
現在はTaaSシステムの開発がひと段落したところなので、今後は運用をしている別の部署の方で使われることになるかと思います。しっかり自動テストの継続的な運用の移行を行って ANAグループとして 高品質 なサービスの提供を目指したいと思っています。

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そういえば次のハンズオンセミナー(※)では御社からも参加される方がいるようでしたが、社内でもよくT-DASHの話をされたりするのでしょうか？
※T-DASHでは毎月ツールの使い方をレクチャーするハンズオンセミナーを開催しています

城地様：
業務の移行先とは違うのですが、同じ部署内の別チームでもシステム開発のリグレッションテストを検討していて、そのチームでもテスト自動化ツールを選定しているところになります。ちょうど先週にそのチームのメンバーからT-DASHに関するヒアリングがあったので、自分が使いやすいところなど伝えさせていただきました。

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紹介いただきありがとうございます。
今後もさらに社内エバンジェリストとして活動していただけると嬉しく思っています。

城地様：
自分としても社内の開発プロジェクトでさらにT-DASHを広め、テスト自動化を進めたいと考えていますので、今後もサポートしていただけると助かります。

スマホのネイティブアプリ対応でもっと活用範囲が広がる

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最後に、T-DASHでできるといいなと思っていることや、機能要望などがあれば教えてください。

城地様：
バッチを作ってタイムスケジューラーで実行する方法など、効率的な使い方の発信をもっとしていただけると嬉しいです。
私も知らない機能などがまだまだいっぱいあるので。
自分もセミナーなど受けてもっと知りたいと思っています。

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確かに、T-DASHの機能や発展的な使い方を知らない企業も多いかもしれません。セミナーでの啓蒙活動などもっと進めていきたいと思います。

城地様：
あとは秋にはスマホアプリにも対応すると聞いています(※)。スマホのネイティブアプリでもT-DASHでテスト自動化ができるようになればもっと活用範囲が広がると思っているので楽しみにしています。
※2024年11月15日にリリースされたver.4.4.000にてAndroidアプリに対応しました
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弊社としてもリリースが待ち遠しい機能ですのでもう少しの間お待ちいただければと思います。
本日はインタビュー受けていただき誠にありがとうございました。