テスト自動化にはPythonがおすすめ!その理由と実現方法を解説
テスト自動化において、Pythonがおすすめのプログラミング言語である理由がいくつかございます。本ブログでは、テスト自動化で使えるPythonライブラリの紹介、そしてPythonライブラリを活かせるテスト自動化ツールについて解説いたします。
Pythonを選ぶ理由は?
Pythonは世界で人気のあるプログラミング言語の1つです。Github言語統計(https://madnight.github.io/githut/)によると、Python は2021年10月以降、Githubで利用されている言語ランキングで1位となっており、人気が高まっています。
Pythonは1991年に登場しました。 言語のドキュメント、ガイド、ビデオチュートリアルが数多く存在し、初心者にもやさしいプログラミング言語です。言語が複雑ではなく、他のプログラミング言語よりシンプルです。さらに日常で使用している言葉に近い書き方ができるという特徴があります。他のプログラミング言語よりも簡単に記述でき、ブロックをインデントで表現するためコーディング量が圧倒的に少なくなります。学びやすく、使いやすい点もおすすめな理由です。
また、オープンソース、商業目的でも自由に使用および配布できるライセンス形態、さらには、有名な企業スポンサーからの支援といった点で、より速く成長しています。たとえば、PHPはFacebook、JavaはOracleとSun、Visual Basic、C#はMicrosoftに支えられていますが、Pythonは、Facebook、Amazon Web Services、特にGoogleによって大きく支えられています。
Pythonはプラットフォームに関係なく動作し、さまざまなものに利用できる汎用言語です。
以下のようなあらゆるものに使用されています。
- 機械学習
- データ分析
- ウェブ開発
- ソフトウェアの開発
- ソフトウェアテスト
- 自動化
こういった特徴であるPhthonですが、選ばれる1番の理由は、何百ものPythonライブラリとフレームワークが存在する点です。
Pythonには多くのフレームワークとライブラリが用意されています。
以下のように特定の分野に特化したライブラリが豊富です。
- 機械学習アプリケーション用のscikit-learn
- 自然言語処理用のnltk
- チャートとグラフをプロットするためのmatplotib
- 工学アプリケーション、科学、数学のためのSciPy
- HTML解析とXMLのためのBeautifulSoup
- 科学コンピューティングのためのNumPy
- サーバーサイドウェブ開発のためのDjango
- データ分析と機械学習のためのTensorFlowやKeras
- 画像解析のためのOpenCV
これらのライブラリとフレームワークは、何千ものプロジェクトで使用されています。RPAや自動化に関してもPythonには多くのライブラリがあり、テスト自動化に特化したライブラリも存在します。
次はテスト自動化にフォーカスを当てたPythonライブラリを紹介します。
テスト自動化に使えるpythonライブラリ
Pythonは、テスト自動化においてもたくさんのツールやモジュールがあります。手軽に利用できるPythonを使うと、自動化のコードを書くと必要な時間と行数を少なくすることができます。そして高レベルなテスト自動化を簡単に実現が可能です。
以下にソフトウェアテストの自動化において最高のパフォーマンスを発揮するライブラリを上げていきます。
Selenium
Seleniumはブラウザ操作自動化のためのライブラリです。WebアプリケーションのUIテストに有効です。Python言語だけではなく、さまざまな言語で利用できます。オープンソースでApache License 2.0ライセンスです。
Robot Framework
Robot Frameworkはテスト自動化フレームワークです。Pythonベースで作られており、動かすにはPython環境が必要です。キーワード駆動型で日本語を利用してキーワードが作成できるので、テスト手順書に近い形でテストを作成ができます。Robot Framework 用のSeleniumライブラリもあり、Robot FrameworkでWebアプリケーションのUIテストも行うことができます。オープンソースでApache License 2.0ライセンスです。
RPA Framework
RPA Frameworkは、あらゆる自動化のためのライブラリです。Robot FrameworkやPythonで使用できます。デスクトップアプリやEmailを操作するなど様々なAPIがあり、ドキュメントも充実しています。オープンソースでApache License 2.0ライセンスです。
Sikuli Robot Framework Library
Sikuli Robot Framework Libraryは、画像認識によりUI要素を識別して操作ができるRobot Framework用のライブラリです。例えば、ボタンの画像からUI上のボタンを識別しクリックするなどの操作ができるようになります。オープンソースでApache License 2.0ライセンスです。
その他にも、PyAutoGUIやpywinautoといったキーボードやマウス操作をプログラムで自動化するライブラリも存在します。Pythonで使用できるため、Robot Frameworkと組み合わせでテスト自動化を利用できます。
ただ、いざテスト自動化を本格的に行うとなると、テスト仕様書からコーディングすることになり作成や保守が大変になります。しかしこういった悩みはテスト自動化ノーコードツールが解決してくれます。その中でもPythonで機能拡張ができるツールを紹介します。
Pythonで機能拡張できるテスト自動化ツールがある
ここまで、テスト自動化においてPythonが選ばれる理由やPythonのライブラリについてご紹介してきました。なんと!Python のようにコードを書かずともテスト自動化を実現できるT-DASHというツールがあると言います。T-DASHはテスト自動化に特化したノーコードツールです。テスト作成、テスト実行、テスト結果レポートの出力までコードを一切書かずに実現できます。
テスト自動化の実施は一般的な標準機能で十分対応できますが、複雑な操作や専門的な操作となるとできないことも出てきます。
テスト自動化ツールT-DASHでは標準の機能に加えて、痒いところに手が届くように自作のPython関数を呼ぶことができます。PythonやRobot Frameworkを知っていることで、機能を拡張しテスト自動化をより柔軟に作成が可能です。
T-DASHを利用することで、テスト自動化における大部分のコーディングを無くすことができます。部分的にPythonや関連ライブラリを使用して拡張ができる点がメリットで、テスト自動化がより簡単に導入・管理できるようになります。
まとめ
Python言語の使いやすさや、豊富なライブラリは、テスト自動化をより一層推し進めます。強力なPythonライブラリを利用し、様々なテスト自動化を実現しましょう。
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