ローコードテスト自動化ツール T-DASH

データ移行

はじめに

T-DASHをご利用中の環境において、PCの入れ替えやユーザーの変更が発生した場合、既存のプロジェクトファイルを新しい環境へ正しく移行することが重要です。
T-DASHのデータ移行には、主に以下の3つのパターンが考えられます。

  • パターン①:PCを変更する場合
  • パターン②:同一PCでユーザーを変更する場合
  • パターン③:PCとユーザーの両方を変更する場合
いずれのパターンにおいても、移行の基本的な手順は共通しており、プロジェクト単位でのエクスポートとインポートによってデータを引き継ぎます。
本チュートリアルでは、データ移行の方法を説明します。

データ移行パターン

パターン①:PCを変更する場合
現在使用しているPCが故障した、または新しいPCへの更新が必要となった場合に、T-DASHのデータを新しいPCへ移行するケースです。
データ移行以降イメージパターン①

パターン②:同一PCでユーザー変更を行う場合
PC自体は変更せず、T-DASHを使用するユーザーのみが変更になるケースです。
同一PC内であっても、ユーザーアカウントごとにT-DASHは独立した環境として扱われます。
つまり、ユーザーAで使用していたT-DASHのプロジェクトは、ユーザーBのT-DASH環境には自動的に引き継がれません。
そのため、アカウント間でのデータ移行作業が必要となります。
データ移行以降イメージパターン②

パターン③:PCとユーザーの両方を変更する場合
PCもユーザーも変更されるが、T-DASHのプロジェクトデータのみを新しい環境に引き継ぎたいケースです。 データ移行以降イメージパターン③

注意事項

クローズドネットワークライセンスをご利用中の場合、ライセンス認証する必要がないため、指定したPC端末でしか利用できません。
ご利用中のPC端末を変更(交換)したい場合、ライセンスの解除と新しくT-DASHを利用したいPC端末の「device_infoファイル」が必要です。
事前にPC端末を交換したい旨を弊社担当営業へご相談ください。
参考:クローズドネットワークライセンスを利用中のPC端末を別の端末に変更したい

手順

1. 移行前のT-DASHでプロジェクトをエクスポートする

データ移行したいプロジェクトをエクスポートします。
T-DASHのデータを一括で移行することはできず、プロジェクト単位でのみ移行することが出来ます。
エクスポート手順は以下チュートリアルをご参照ください。

参考:プロジェクトファイルをエクスポートしよう

注意事項

  • 「C:\Users\USERNAME\AppData\Local\Programs\T-DASH\」配下のデータを移行することによる、一括でのデータ移行はできません。
    移行前のT-DASHで必要なプロジェクトを、一つずつエクスポートしていただく必要がございます。
  • 移行先でプロジェクトをインポートするには、まずインポート先となる新しいプロジェクトを作成する必要があります。
    この際、プロジェクトの作成時に「キー」と「プロジェクト名」の入力が求められます。
    移行元とまったく同じ状態でプロジェクトを再現したい場合は、これらの情報を事前に記録しておくことをおすすめします。
    なお、キーやプロジェクト名が異なっていても、プロジェクトの内容自体はインポート可能です。
  • ライセンスの紐づけを解除した後は、プロジェクトファイルのエクスポートができなくなります。
    そのため、ライセンス解除前に、必要なすべてのプロジェクトを忘れずにエクスポートしてください。
  • エクスポートできるデータ:
    テストスイート / テストケース(データドリブン設定ファイルも含む) / テストラン / 画面定義 / 動作定義 (カスタム動作含む)

2. エクスポートしたファイルを移行先へ保存

エクスポートしたプロジェクトファイル(Syncファイル)を、移行先のPCもしくはユーザーアカウント配下の任意の場所へ保存してください。

3. ライセンスの付け替え作業

必要に応じてライセンスを付け替えてください。

4. 移行先T-DASHでインポート用のプロジェクトの作成

移行先のPCもしくはユーザーアカウントにてT-DASHにログインします。
プロジェクトファイル(Syncファイル)をインポートするプロジェクトを作成します。
プロジェクトの作成手順は以下チュートリアルをご参照ください。

参考:プロジェクトを作成しよう

注意事項

  • プロジェクト作成時には「キー」と「プロジェクト名」の入力が必要となりますが、移行元とまったく同じ状態で再現したい場合は、事前にそれらの情報を記録しておくことをおすすめします。
    なお、キーやプロジェクト名が異なっていても、プロジェクトの内容自体はインポート可能です。

5. 移行先T-DASHでプロジェクトファイルのインポート

作成したプロジェクトへプロジェクトファイル(Syncファイル)をインポートします。
インポートが完了すれば、移行前のT-DASHで作成・編集していたプロジェクトを移行先T-DASHで引き続き利用することができます。
インポート手順は以下チュートリアルをご参照ください。

参考:プロジェクトファイルをインポートしよう

注意事項

  • 一括でのインポートはできないため、一つずつプロジェクトファイル(Syncファイル)をインポートする必要があります。
  • インポートをすると、4.で作成したプロジェクトの内容は、インポートしたプロジェクトの内容に置き換わります。
    プロジェクトの内容がある場合、そのプロジェクトの内容が消えてしまうためご注意ください。

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