ローコードテスト自動化ツール T-DASH

カスタム動作を使って、ファイルが存在しているかチェックしよう

はじめに

パソコンのローカルディレクトリにファイルが存在しているか確認するカスタム動作を作成します。
たくさんのファイルがあり目視で確認が難しい場合にも便利です。

もくじ

詳細

  1. サンプルファイルをダウンロード、インポートする
  2. カスタム動作を作成する
  3. テストケースを作成する
  4. 画面定義をする
  5. テストを実行する

詳細

1. サンプルファイルをダウンロード、インポートする

以下からファイルのダウンロードができます。(sync_fileExistence.zip)
https://github.com/valtes-rd/t-dash/releases/tag/T-DASH_tutorial_fileExistence

以下のチュートリアルにそって、サンプルファイルをインポートしてください。
■プロジェクトファイルをインポートしよう
/t-dash/function/tutorial/import_export_projectfiles_vol_001

プロジェクトファイルはインポートすると、
プロジェクト内のすべての情報がインポートした情報で上書きされます。

2. カスタム動作を作成する

まずはカスタム動作を作成していきます。
左メニュー「動作定義」タブ→「カスタム動作」を選択し、「+新規カテゴリ作成」をクリックします。

カテゴリを作成して「作成」をクリックします。
キーは半角英数字で記載してください。

カテゴリを作成後、「+カスタム動作を追加」をクリック。

動作関数を作成します。

画像のように「任意の動作名」 「利用変数」  「動作種類」 「任意のフォーマット」 「説明」を設定します。

追加するライブラリ : OperationSystem
+ライブラリを追加する」ボタンをクリックします。

「Library」のテキストエリアに「OperationSystem」と入力して、「+」ボタンをクリックして追加します。

動作関数の作成です。

①行目:
Run Keyword And Return Status」キーワードを使用して、キーワード動作の成否をブール値で返します。
ブール値とは TrueFalse です。
隣のセルに書いてあるキーワードは「OperatingSystem.File Should Exist」ですので、「${value}=設定値 に指定したファイルが存在するか」の成否を${file_exists}変数に取得します。

②行目:
「Run Keyword if」キーワードで条件分岐を作成します。
${file_exists}がTrueならば、「設定値のファイルは存在します」とLog出力されます。

③行目:
最初のセルは「…」として、前の行の続きであることを示し、セルを空白にすることができます。
前の行とインデントをそろえる役割もあります。
${file_exists}がFalseならば(ELSE = 条件が満たされなかったとき)テストはFail(失敗)になります。
エラー文に「設定値のファイルは存在しません」と出力されます。

作成が終わったら、右上の「保存する」ボタンを入力します。

3. テストケースを作成する

以下のようにテストケースを作成します。

  • 指定の場所にファイルが存在するか確認する(作成したカスタム動作)
  • ファイルが存在したら、「ファイル添付ボタン」をクリックしてそのファイルをアップロードする。
  • ファイルが存在しなかったら、テストは失敗、終了となる。

①行目:
作成したカスタム動作を追加し、ファイルの存在チェックをします。
設定値1にファイルのパスを記載します。(windowsはエスケープ処理が必要なため、バックスラッシュを2つ\\
ファイルが存在しなければ、ここでテストは終了となります。

②行目:
「URLをブラウザで開く」もしくは「画面のURLをブラウザで開く」を選択して、ブラウザを起動します。

③行目:
「要素が見つかるまでスクロールする」を選択して、ファイル添付ボタンの位置までスクロールします。

④行目:
特殊操作「ファイル添付する」でファイルを添付します。
要素名には「ファイル添付」ボタンを指定します。

⑤行目:
特殊操作「スクリーンショットを保存する」を選択して、画面を撮影します。
設定値は画像ファイル名を記載します。

テストケース作成が完了したら、右上の「保存する」ボタンをクリックします。

4. 画面定義をする

「画面定義」タブをクリックして、画面定義をします。
テストケース作成で、画面名と要素名を記載していれば、ここに表示されます。
値の欄にXPathを入力し、要素を特定します。

画面定義、XPathについては、以下のチュートリアルをご参照ください。

■【画面定義】キャプチャツールを使って取得しよう
/t-dash/function/tutorial/screendefinition_vol_005

■手動で画面定義を作成しよう
/t-dash/function/tutorial/screendefinition_vol_003

作成が完了したら、右上の「保存する」ボタンをクリックします。

5. テストを実行する

テストスイート画面から、実行したいテストスイートとテストケースにチェックをいれて、
右上の「選択したテストを実行する」をクリックするとテストが実行されます。

ファイルが存在した場合

アップロードボタンからファイルがアップロードされていることが確認できました。

ファイルが存在しなかった場合

テストが失敗となり、レポートに「ファイルC:\work\image.pngは存在しません。」と表示されます。

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