Espresso UI

概要

AnyTestのEspressoは、Googleが提供するEspressoフレームワークを使って、実機でテストを実行することができます。
Espressoは、Androidアプリのユーザーインターフェース(UI)を自動化してテストするためのツールです。
Espressoは開発者が簡単にテストコードを記述できるように設計されており、テストアクションがUIの状態と自動的に同期するため、テストの安定性が高まります。
これにより、手動で行うテストを自動化し、テストの効率と信頼性を向上させます。
AnyTestのEspressoでは実際のデバイスでテストを実行することで、エミュレーターでは検出できないバグやパフォーマンスの問題を発見することができます。

Espressoテストケースを実行する方法は2つあります。


AnyTest UIダッシュボードの使用

AnytestのEspresso UIは、AndroidアプリのUIテストを自動化するためのフレームワークを使用してテストを実行するためのプラットフォームです。
AnyTest UIダッシュボードを使用して、簡単にテストを設定および実行できます。
また、テストの実行中にリアルタイムで結果を確認でき、詳細なレポートが提供されます。


テストランナータイプ

AnyTestでサポートされているテストランナーは3種類あります。
作成したテストスクリプトに応じてテストランナータイプを選択してください。
テストランナータイプの詳細についてはAndroidデベロッパーツール公式ドキュメントをご確認ください。

  • AndroidJUnitRunner:Androidデバイス上でJUnit 4テストを実行するための標準的なテストランナーです。
  • AndroidXJUnitRunner:AndroidJUnitRunnerの拡張版で、AndroidXライブラリを使用するプロジェクト向けに設計されています。
  • CucumberJUnitRunner:Cucumberフレームワークを使用してBDD(Behavior Driven Development)スタイルのテストを実行するためのテストランナーです。


事前準備

  • アプリケーションAPKファイル:テスト対象となるアプリケーションのインストールファイルをMy Dataにアップロードします。
  • テストAPKファイル:プロジェクトに依存関係を追加し、テストコードを記述したテストapkファイルをMy Dataにアップロードします。
  • apkファイルのアップロード方法はAndroidアプリをアップロードするをご確認ください。

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もくじ

  1. テストの設定
  2. テストライブビュー
  3. テスト中の操作
  4. レポートの確認

1. テストの設定

  1. Start画面より「Espresso」をクリックします。
  2. テストスクリプトに基づいてTestrunner Typeを選択します。
    「Testrunner Type」をクリックします。
  3. AndroidJUnitRunner・AndroidXJUnitRunner・CucumberJUnitRunnerより選択します。
    テストランナータイプの詳細についてはテストランナータイプをご確認ください。
  4. テストするApplication APKを選択します。「Choose.apk file」をクリックします。
  5. 対象アプリの「Select」をクリックします。
  6. アプリが選択されました。
    テストスクリプトのTest APKを選択します。「Choose.apk file」をクリックします。
  7. 対象テストスクリプトアプリの「Select」をクリックします。
  8. テストスクリプトアプリが選択されました。
    Single Device Execution timeでテスト実施時間を設定します。
    Name Your test CycleでテストのSession Nameを設定します。
  9. Single Device Execution time、Name Your test Cycleを設定しました。「Next」をクリックします。
  10. テストするデバイスを選択します。「Filter」をクリックすることで、デバイスを検索することができます。
  11. フィルターを表示している状態です。Add Deviceの「+」をクリックし、デバイスを選択します。
  12. 選択中のデバイス数は「No. of device selected」に表示されます。「Next」をクリックします。
  13. 設定したテストの内容を確認します。「Schedule」をクリックします。
  14. 「Yes」をクリックします。
  15. 「OK」をクリックします。テストが開始されます。
    テストが終了するとレポートにName Your test Cycleで設定したSession Nameが表示されます。レポートについてはレポートの確認をご確認下さい。
    テストの実行中状況を確認することができます。詳細はテストライブビューをご確認ください。

2. テストライブビュー

テスト実行中の画面を確認することができます。

  1. 「My active sessions」をクリックします。
  2. live viewアイコンをクリックします。
  3. LIVE VIEW画面が表示されます。選択したデバイスが表示され、テストが実行されています。
  4. 指アイコンをクリックすることで、デバイス画面を操作することもできます。詳細はテスト中の操作をご確認ください。
    画面を上にスワイプします。
  5. テスト画面が表示されました。
  6. テストが完了したデバイスはLIVE VIEW画面より消えます。

3.テスト中の操作

テスト実行中の画面を操作することができます。

  1. Rotatoアイコンをクリックすることで、デバイスを横向きにすることができます。
    デバイスのウィンドウ右下に成功通知が表示されます。
  2. 拡大アイコン、縮小アイコンをクリックすることでデバイスの拡大・縮小することができます。
  3. 指アイコンをクリックすることで、デバイスを操作することができます。
  4. Releaseアイコンをクリックすると、デバイスをリリースすることができます。
  5. 表示アイコンをクリックし目を閉じると、デバイスが非表示になります。再度クリックすると目が明き、デバイスが表示されます。

4.レポートの確認

  1. 「Reports」をクリックし、Name Your test Cycleで設定したSession NameのView Reportアイコンをクリックします。
  2. ALL REPORTS画面が表示されました。デバイスをクリックします。
  3. デバイスごとのレポートを確認することができます。
    確認できる項目
    • TEST CASE DETAILS
    • CPU / MEMORY / BATTERY CHART
    • LOGS
    • VIDEOS
  4. TEST CASE DETAILSでは、テストケースごとの結果とテストにかかった時間が確認できます。
  5. CPU / MEMORY / BATTERY CHARTでは、マウスホバーすると詳しい数値が確認できます。
  6. LOGSでは、Test LogsとDevice Logsを確認できます。クリックすると別タブでログが確認できます。
  7. Test Logs
  8. Device Logs
  9. VIDEOSではダウンロードアイコンをクリックするとflvファイルがダウンロードされます。
  10. テスト実行中の動作を確認することができます。