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導入事例

フクダ電子株式会社様

「第三者検証」という観点を取り入れると、
開発全体の流れを変え、改善へ結びつけられる

医療機器と関連ソフトウェアの開発、製造、販売で
業界のリーディングカンパニー『フクダ電子』

はじめにフクダ電子様の事業概要とバルテスがかかわっている業務について教えてください。

フクダ電子株式会社様

はじめにフクダ電子様の事業概要とバルテスがかかわっている業務について教えてください。

尾崎 様:
フクダグループは予防・検査~経過観察・リハビリ~在宅医療までトータルソリューションを展開しております。
私たちシステム事業Grpでは、医療機器との関連ソフトウェアの開発、製造、販売を行っており、現在2つの注力している事業があります。ひとつは、診療所向けの検査データ管理システム『f'no(エフノ)』です。
『f'no』はネットワークサービスを活用して、心電図などの検査データ、ヘルスケアデータをクラウド上に保存・閲覧できるシステムです。このシステムを利用することで、医師の方々が診療に必要な検査結果、ヘルスケアデータを、インターネットを経由したオンライン上で見ていただくことができます。

もうひとつは、バルテス様に第三者検証を依頼し、2021年春にテストが完了しました、『f'eLsa(フェルサ)』という中小病院向け生理検査データ管理システムになります。『f'eLsa』も心電図などの検査データを管理するシステムで、院内で電子カルテ端末などを使って心電図をはじめとする様々な検査結果を参照することができます。バルテス様にはこちらのシステムの中で特にWeb関連機能の検証・テストをお願いしました。

今回、第三者検証の外部ベンダーとしてバルテスをご利用になった経緯を教えてください。

フクダ電子株式会社
システム技術部
次長 尾崎 泰一 様
(ZOOMによるオンライン・インタビュー画像です)

今回、第三者検証の外部ベンダーとしてバルテスをご利用になった経緯を教えてください。

尾崎 様:
当社は医療機器メーカーとして、医療機器の評価を厳密に行っています。
ITシステム製品についても医療製品に準ずる形で対応していますが、その製品の特性上、納品するシステムごとに特注のようなカスタマイズが発生するなど、毛色が違う対応が必要になっていました。
また、頻繁に評価・リリース等を行う必要があり、自社だけでこれらを実施するのは人員的に難しい状況でした。そこで、一度、第三者検証を試してみたいと考えていました。

ITソリューションの展示会を訪れたときに、バルテス様のブースを拝見し説明を受ける中で、第三者検証の中でも特に品質の観点でのノウハウをお持ちの会社だと思い、まずは一度「お試し」としてオフショアテストをお願いしました。

(ZOOMによるオンライン・インタビュー画像です)

『f'eLsa』は院内でクローズドにデータを参照する製品です。本来であれば、医療機器や医療系データの登録に対して行うテストは、かなりシビアな検査が必要となります。
ですが今回は、テストするソフトウェアの規模が大きくなかったことや、データ参照がメインのシステムだったため、オフショアを利用しても最初から問題が無い領域だと判断していました。
また、バルテス様の担当者が窓口となり、しっかりと対応してくれたので海外でテストを行うということに対する不安はありませんでしたし、書籍やセミナーで新たな品質に対する情報が公開されていたのも、大変参考になりました。

実際業務に着手する際も、事前にテスト工程の流れについてしっかりした説明があり、安心して業務を依頼できる会社だと感じました。現在、バルテス様のテスト結果を社内評価でノウハウとして使わせてもらっています。このノウハウのおかげで品質の改善に繋げることができていることも高く評価しています。最初のプロジェクトで良い結果が出たので、次のプロジェクトでもテストを依頼しました。

重大なセキュリティリスクや
脆弱性を発見することができた

今回はテストだけでなく、セキュリティの脆弱性診断をご利用いただいたかと思いますが、診断を実施して良かった点を教えてください。

フクダ電子株式会社
システム技術部生理開発課
今 範昭 様
(ZOOMによるオンライン・インタビュー画像です)

今回はテストだけでなく、セキュリティの脆弱性診断をご利用いただいたかと思いますが、診断を実施して良かった点を教えてください。

尾崎 様:
脆弱性診断に関してもバルテス様に任せたことで、私たちが想定していなかった重大なセキュリティリスクや脆弱性を発見することができ、全て対応した状態で安心感を持ってサービスインできました。我々は医療データを取り使っていますので、事故なくデータを守るミッションがあります。バルテス様に細かく指摘してもらうことができて「依頼して良かった」と思いました。

今他に、良い影響等が見られたことなどがありましたら教えてください。

尾崎 様:
バルテス様の仕事ぶりを見て「こういうことをやらないといけない」といった気づきがあり、若手メンバーの意識の向上や学びを得るなど新たな流れが生まれています。今後、さらに品質向上の流れができるのではないかと期待しています。

今 様:
私たちの仕事は期末に集中する傾向があり、1~3月はいつも忙しくなります。そのため、スケジュールの再調整や作業順序の変更が発生しましたが、そういったときもバルテス様は柔軟に相談に乗ってくれて助かりました。

自社開発だけでは見えなかった部分が
「見える化」できた

今後、バルテスにはどのようなことを期待されていますか?

フクダ電子株式会社
システム技術部生理開発課
係長 高橋 正樹 様
(ZOOMによるオンライン・インタビュー画像です)

今後、バルテスにはどのようなことを期待されていますか?

尾崎 様:
しばらくの間、自社だけで製品品質を評価するのが難しい状況が続くと予測しています。その意味で、テスト以外の領域でも新規の提案などを期待しています。

当社ではフロントローディングなど上流工程に重きを置き、さらに品質、性能・機能の向上を図ろうとしています。

そのため、上流工程での品質確保についてノウハウの提供や、新たな提案をしてもらいたいと考えています。バルテス様とは、品質改善について今後もいろいろ話をしていきたいですね。

当社のシステムは、日本でもほとんど開発・提供している会社がいない特殊なもので、なかなか一概には客観的な評価を行えない面があると思いますが、他の一般的な業務支援システムでは、どういう流れで品質改善に取り組んでいるのかといったことなどの研究を続け、合うものは取り入れていきたいと考えています。

最後に、バルテスの第三者検証サービスの利用を検討している企業にアドバイスをお願いします。

高橋 様:
バルテス様はテスト技法等に関するエキスパートが在籍していて、セミナーなどを多く開催していらっしゃいます。第三者検証に関しても実際に依頼してみて、テスト品質に関して信頼ができる会社だと感じました。仮に手順などが固まっていない状況でも、こちらの要望に対して柔軟にしっかり対応してくれると思います。

今 様:
会社によっては担当者自身が上流から下流までフルスタックで開発を進めなければならない場合もあるかと思います。しかしそういったケースにおいても、絶対に自分が本来集中すべき領域と、信頼できる外部ベンダーにお願いできる作業を切り分けることで、より仕事の効率を上げることができます。信頼できる外部ベンダーとしてバルテス様に第三者検証を依頼するのは良い選択のひとつだと感じました。

尾崎 様:
バルテス様のサービスを利用することで、自社だけでは見えなかった部分が見える化できました。また、テストのノウハウや新しい考え方を取り入れることができ、これがメンバーへの刺激となり、開発意識の向上も見られています。第三者検証という観点を取り入れることで、開発全体の流れや状況を変え、改善に結びつけていくことができているのは、とても良いことだと考えています。

本日はいろいろお話しいただき、
ありがとうございました。

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