実際の利用シーンに即して
システムの利用者視点から品質をチェックします
こんなことで
お困りではないですか?
- 「ユーザーやクライアントから受け取った業務の流れ、システムの利用手順 があいまいで、どうテストすればよいかわからない」
- 「有識者が多忙のため、今あるドキュメントを元にテスト設計しているが、暗黙知の仕様が存在し、テストの抜け漏れが発生している」
- 「受入れテストはベンダーに丸投げ状態になっており、発注した側がテスト内容を把握しないままテストが通過してしまっている。」
「シナリオテスト支援」で
解決できます
シナリオテストとは、ユーザーの利用する流れ(シナリオ)に沿ってシステムが問題なく利用できることを確認するテストです。システムテストや受入れテストのタイミングでユーザー視点での確認を行います。これにより、機能面・開発者視点で検出できなかった問題の発見に役立ちます。
しかし、操作の分岐によりパターンが膨大となったり、ドキュメントが属人化、もしくは存在しない・最新でないなどの原因により、困難なテストとしても知られています。
当社ではユーザーシナリオを抜け漏れなく整理し、かつ効率よくテストするためのノウハウを持っています。
「シナリオテスト支援」
3つの特長
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システムの利用者の業務や目的の阻害となる不具合を検出
各機能・システムを繋げて初めて表面化する不具合や、システムを運用して初めて検出される不具合を、ユーザーの立場に変わって第三者的にテストを行います。業務フローの整理や開発進捗に合わせたテストのスケジュールまでトータルでご支援します。
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ユーザーの操作シナリオを段階的に詳細化し、網羅的に洗い出します
ユーザーシナリオに関連するドキュメントの整備や有識者からのヒアリングを行い、利用者の想定シナリオ・実際の操作方法などを整理。業務フローをベースに不足点をカバーしながら、網羅的にシナリオのパターンを洗い出します。
網羅的に洗い出されたシナリオのそれぞれの目的や、テスト観点を元に、分岐条件や特殊操作をマトリックス化して俯瞰することで、シナリオの取りこぼしや重複・禁則条件などを整理することで、お客様に代わって第三者的に検証業務を行うことができます。 -
テスト工程を分業することで効率的なプロジェクト推進が可能です。
一般に開発工程の約1/3を占めるといわれるテスト工程を開発チームが兼任すると少なくない工数がテスト業務に裂かれることになります。また、開発者自ら不具合を見つけることは開発者バイアスにより見逃しのリスクが増えることになります。
第三者的な評価が効果を発揮する結合・システムテスト以降を、より体系的で標準化されたプロセスへアウトソースすることで本来の業務(開発)に専念することができます。
体系立てたシナリオテストのプロセスでシナリオを整流化
シナリオテストはインプットとなる業務の把握が最も重要です。業務フローから段階的に整理していきますが、この際インプットとなるドキュメントが不足している場合でも当社のシナリオテストガイドラインに基づいて最新仕様の明確化や整備からご支援します。
シナリオマップによる俯瞰的なシナリオの整理
巨大なシステム、連携が多いシステムになるほどシナリオは複雑化していきます。当社ではシナリオマップという考え方を元に、ユーザーの業務(シナリオ)と観点/条件を掛け合わせ、各シナリオがどのテスト項目を満たしているかを照らし合わせることでテストすべき目的に合わせたシナリオを明確化します。
開発チームとテストチームの分業によりプロジェクトを効率的に推進
テスト設計は開発チームやユーザー(開発委託者)の有識者が担うことが一般的です。しかし、ユーザーや開発者は「テスト」の専門家ではないため、体系的なプロセスと比較しテストの網羅性や、同業界他社も含めたテスト観点においてテストベンダーを利用することで大きく効率化が見込めます。
特に利用者視点でシナリオテストを行う総合テスト以降を、開発チームが兼任した状態から分業を行うと以下の様に有識者工数や開発チームのリソースを次のプロジェクトや他業務に当てることができるようになります。
導入事例紹介
システムテスト・ユーザー受入テスト・外部接続テスト事例
業界
クレジットカード運営会社
業務システム刷新プロジェクト
課題
- ユーザー部門多忙、システム部門もリソース不足
- 全体を通して共通のプロセスや、ドキュメントフォーマットが存在せず、標準的に品質を管理できていなかった。
- ユーザー部門にてテストシナリオを作成していたが、重複などボリュームが大きくなりすぎていることに加え記載粒度が荒く、経験の浅いオペ―レータではテストが行えないためテスト実行ができない状態であった。
対策
- バルテスの「シナリオテスト作成プロセス」をベースにテストシナリオ作成・システムテストを代行支援。
- システムテストと比較し、ユーザー受入テストでは重複するシナリオを除外(比較、重複部分の抽出をバルテスで支援)
- バルテスの標準フォーマット・プロセスで操作手順・期待結果を詳細化したドキュメントを作成。
ユーザー部門でのオペレータによるテストを支援。
効果
- テスト実施工数が限られた中で、シナリオテストと受入テストで全ての業務を網羅したテストを実現した。
- 業務フローから抜け漏れなく操作手順の明確なテストケースを作成し、ユーザー部門の工数不足をカバーした。
手順・期待値が明確なテストは一部オペレータの教育としても活用されている。 - テスト管理ツールを用いた複数ロケーション・大人数でのリアルタイムなテストによりテスト工程を高速化した。
- ドキュメントフォーマットを揃えたことで、テストケース自動生成を適用し、効率化を実現した。
システムテスト・ユーザー受入テスト・外部接続テスト事例
業界
アパレル販売会社
ECシステム改修プロジェクト ユーザー受入テスト支援
課題
- お客様ユーザー部門が受入テストの経験がない。
- 一旦お客様にてテストシナリオを作成したが、過不足の判断ができない。
- 受入テストの期間が短期間であった。
対策
- バルテスの品質コンサルタントが参画し、お客様作成のテスト分析からシナリオ再設計を支援。
データパターンの充実、異常系の追加など基本シナリオを強化し、類似シナリオの統廃合により抜け漏れ防止と効率化を図る。 - バルテスの品質エンジニアが参画し、テスト計画から実施管理までを支援。
テスト実行だけでなく、関連ベンダーのスケジューリングなど、テスト全体の実施管理を代替。
効果
- 強化シナリオ追加、類似シナリオ統合など、受入テストの最適化により工数を圧縮。
- 業務フローをベースにシナリオの網羅性が可視化することで過不足の判断ができる状態が作れた。
- コールセンター、配送業者など、全体を通して受入テストをコントロールすることでテストに関する業務全般をアウトソーシングしお客様負担を最小化した。