我々のサービスをより良いものにする
気概をバルテスから感じました。
民間主導のワクチン接種確認アプリ『ワクパス』で
日本の経済活性化を目指す
:はじめに、新型コロナワクチンの接種証明アプリ『ワクパス』について教えください。

:はじめに、新型コロナワクチンの接種証明アプリ『ワクパス』について教えください。
金子 様:
ワクチンパスポートアプリ『ワクパス』は、メディカルチェック推進機構と当社が共同開発した民間主導の新型コロナウイルスのワクチン接種記録アプリケーションです。利用者は『ワクパス』でワクチンの接種証明をデジタル化して、その画面を飲食店やホテルなどの賛同企業に提示することで様々な特典を受けることができます。
『ワクパス』は日本社会の経済を回すために開発しました。そのため、利用者もサービスを提供する賛同企業も、全て無料で『ワクパス』を利用できるような仕組みになっています。
できるだけ多くの人々に新型コロナウイルスのワクチンを接種していただきたいとの政府方針があります。しかし、日本ではワクチン接種を強制することはできません。そこで「ワクチンを打ったら良いことがある」といった特典でワクチン接種に興味を持ってもらうことで新型コロナウイルスの感染拡大を防止し、賛同企業のサービスへの集客などに繋げることで経済を回すお手伝いをしたいという想いが開発の背景にあります。
提案内容が現場に即したものだったことが
バルテスを選択した理由
:『ワクパス』の開発にあたり、第三者検証サービスを導入された理由を教えてください。

:『ワクパス』の開発にあたり、第三者検証サービスを導入された理由を教えてください。
金子 様:
今回、第三者検証をバルテスに依頼したのは、『ワクパス』は公益性が高く、日本国内で様々なユーザーに使っていただくことを前提に開発しているため、多種多様な環境によるテストが必要でした。
当社社内にもQA担当部署があり、過去には、外部システムと連携するときに結合テストなどを実施することもありました。社内でテストの人数を集めることはできますが、今回は多端末での検証が必要となるため、スマートフォン端末を全て用意するのは現実的ではなく、外部の専門会社でないとできないと考えました。
また、新型コロナウイルス感染対策アプリの一つとして社会的に話題になれば、脆弱性を突くといった悪意のある攻撃を受ける可能性が想定されたため、信頼の置ける第三者検証会社に協力してもらい、問題点の洗い出しを徹底的に行うことを決断しました。
:第三者検証サービスを検討されるにあたり、複数の企業の中からバルテスを選ばれた理由を教えてください。
金子 様:
提案内容が素晴らしいと評価したからです。費用面はもちろん、提案してもらった内容が現場に即した、机上の空論ではない「しみじみ感」のあるものでした。
:提案内容のどのような点から「しみじみ感」を得られたのでしょうか?
金子 様:
まず、私たちの要求に対して「できること」「できないこと」を、はっきり伝えてくれたことがあります。他は総花的に「何でもできます」という提案が多かったのですが、過去の経験上、そのような提案の場合、全体的に品質が低くなってしまうことがあると感じていました。
バルテスの今回の提案は「できる」「できない」が明白で、子会社やパートナー会社を利用する場合の分担も明確でした。提案が現場や状況に応じて具体的だったことが「しみじみ感」に繋がったのだと思います。
また、他企業の提案はかっちりとしたテストの仕様が決まっていることが多く、バルテスが一番柔軟にやってもらえそうだと判断しました。
特別な指示をしなくても検証を
確実に推進してもらえたので安心感があった
:御社のQA担当部署が的確な単体検証を実施されていたこともあり、バルテスは多端末検証やUI系の不具合を中心に対応できたため、プロジェクトは順調に進行したと考えています。
今回、実際にバルテスの第三者検証をご利用いただいた際の手応えや効果はいかがでしたか?

:御社のQA担当部署が的確な単体検証を実施されていたこともあり、バルテスは多端末検証やUI系の不具合を中心に対応できたため、プロジェクトは順調に進行したと考えています。
今回、実際にバルテスの第三者検証をご利用いただいた際の手応えや効果はいかがでしたか?
金子 様:
実はリリース日程がほぼ決まっているにも関わらず、仕様が固まっていないところがあり、開発を進めながらテストをしていくことも多くありました。そのような中で、確認のテストケースを作りながら、「あ、ここも決めなきゃ」といった形で仕様を決める際に、バルテスに柔軟に協力してもらえたのはありがたいと感じています。
1ヶ月半という限られた期間内で、要件がふわっとしている状態で開発が進み、ドキュメントがない時期もありました。しかしバルテスは、一切手を抜くことはなく、「こういうことをやった」と「次にやらなければならないことはこれです」とこちらが特別な指示をしなくても検証を確実に推進してもらえたので安心感がありました。「ここのテストはもうバルテスに任せて大丈夫だ。我々は別の作業ができる」と考えられたのは大きかったですね。
:しっかりした信頼関係が構築でき、御社のレスポンスがとても良かったことも成功の要因の1つと考えています。他に感想がありましたら教えてください。
金子 様:
印象的だったのが、全ての検証を終えて最後のレポート報告会をしたとき、バルテスの担当者が「UI以外の不具合も見つけたかったです……」と悔しそうに話したことですね。最後まで「見つけてやるぞ!」といった意気込みを持って検証に取り組んでもらえたと感じました。バルテスとは、一緒のチームのように開発を進めることができてありがたかったです。
また、バルテスが当事者としてイニシアチブを持って検証を進めてくれたのが非常に良かったと思っています。私たちは様々な会社とやり取りをしていますが、他社のセキュリティやQAについては、ある種のスコープを区切って「ここまではやるけど、ここから先は知らない」というスタンスの企業がほとんどです。一方でバルテスの場合は、「余裕があるなら、もう一歩先までやります」と我々のサービスをより良いものにする気概が感じられました。
“開発しながら”ということを理解し、
仕様が不確定な状態でも相談に乗ってくれる
:今後のバルテスに期待していることはございますか?
金子 様:
ICheck株式会社は今後、メディカル分野で様々なインキュベーション事業を展開していきたいと考えています。
また、『ワクパス』についても世相を鑑みて、様々な改善、改修をしていきますので、可能な場面があれば、是非またご一緒にと考えています。
:これから『ワクパス』はどのように発展していくのでしょうか?
金子 様:
まず、100万ユーザーを目標にしています。そして、新型コロナウイルスのワクチンは、接種後半年ほどで抗体が弱まるという話もありますので、『ワクパス』で新型コロナウイルスの感染を防ぐ免疫物質の「中和抗体」が体内にどれほど残っているかを検査するキットを販売する予定です。
:リリースされたiOS版のアプリでクーポンや商品リストを拝見して、その意図が理解できました。
金子 様:
おそらく3回目のワクチン接種も無料になると思いますが、いずれ有料になったとき、ご自身に抗体があるのか気になる人も多いと思います。そのような方々に対して『ワクパス』からワクチン専用の抗体検査キットなどを紹介し、抗体の有無を確認していただけるようなサービスを展開していきたいと考えています。
:最後に、今、バルテスの第三者検証サービスの利用を検討している企業にアドバイスをお願いします。
金子 様:
先程、リリースしたiOS版のアプリで意図が理解できたと話がありましたが、プロジェクト終了後もアプリをインストールするなどして、こちらの意図を理解しようとしてくれているところがバルテスの良いところだと思います。
バルテスは、仕様が不確定な状態でも相談に乗ってくれるので、プロダクトを作る側としては非常に心強いと思っています。私たちのようなベンチャーは、開発をしながら考えなければならないケースが多く、この“開発しながら”ということを理解して提案をしてくれる会社は少ないと感じています。同じような経営環境、状況にある企業はバルテスを選ぶのが正解だと感じています。