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導入事例

株式会社タカコム様

バルテスさんと出会って、「テスト設計」を
ソフトウェア・ハードウェアの設計と同格に扱うレベルに
重要視するようになってきました。

3年、5年、10年先を見越して、
バルテスさんにご依頼させていただきました。

バルテスをどのように知られたのでしょうか。

教育面が決め手となってバルテスに依頼したと語る
川村様

バルテスをどのように知られたのでしょうか。

川村 様:
2010年の暮れに当社の担当者がホームページからお問い合わせさせていただきました。問い合わせのきっかけは、新技術企画部で要素技術のみ担当していたものを製品化まで進めることになった際、ソフトとハードの開発面はリソースを確保できたのですが、テスト・評価業務においては、リソースが全く足りず、外部委託を検討した経緯でバルテスさんを知りました。

その際に当社にご依頼いただいた要因はどのようなものでしたか。

川村 様:
その時はバルテスさん含め、複数社にお声掛けをさせていただきましたが、実は短期案件への提案のみでは差は付けづらかったんです。その中で決め手になったのは、バルテスさんが教育面で強みを持たれていたからです。
この当時はまだテスト・評価業務を外部委託したことがなく、漠然とテストを行っていたこともあって、例えば「安心して終了できる条件をどう決めるのか」や、「1度実施したテストを他へどう流用するのか」といったノウハウを 会社として3年、5年、10年先を見越して、体系的に身につけたいとも考えていました。
そこで、テスト実施だけではなく、教育面に強みを持たれているバルテスさんにご依頼させていただきました。

上流工程部分の指摘をいただいた時はショックでした。
しかもさらっと(笑)

実際に当社が担当させていただき、印象はいかがでしたでしょうか。

バルテスが各お客様に提出するサマリレポート

実際に当社が担当させていただき、印象はいかがでしたでしょうか。

川村 様:
論理的に攻めてくるなという印象でした。また結構厳しい指摘もしてくるなとも思いました。バルテスさんに設計仕様書をお出しした際に、私たちはこれで大丈夫だと思っていたものに対し、「この内容でテストが出来ますか」とつっこまれまして。 それで終わってみたらその仕様書もページ数で言ったら倍になっていた。これだけ多くの内容に気づけていないことがわかった点は私たちにとって大きかったです。
また、スケジュール・予算の条件をお出しさせていただいた際のバルテスさんのやり方・手法面においてもずいぶんと参考にさせていただきました。

スケジュール・予算に制限がある中で、どこを効率的にテストすればよいかを判断する際には当社のような第三者評価を ご活用いただくのもポイントの一つかと思います。
そこで、「テストの工数が減った」、「リリース後の不具合が減った」といった具体的な事象はございましたでしょうか。

川村 様:
実はテスト後のサマリレポートでショックな内容がありました。これは4年前のことですが今でも鮮明に覚えています。というのも、バルテスさんに見つけていただいたインシデントの60%は「ドキュメントへの記載漏れや設計時の考慮漏れが見受けられる」と 上流工程部分で防げていたであろうと指摘をされたんですね。しかもさらっと(笑)。これは本当にショックで、「そんなバカな、60%もないだろう」と自ら確認を行ったほどでした。
それからこの指摘がきっかけになって、まだまだ及第点では ないかもしれないですが、「仕様書のあいまいなところはなくそう」、「作るものをきっちり決めてから作ろう」という取り組みを始めました。

おかげさまで、実際にリリースした製品に関しては 特に大きな問題は起きていません。この点は非常に大きな成果でした。
またもう一つは、社内においてテスト設計が重要視されてきている点です。私自身としては、テスト設計のほうが大事なのかなと思うようになりました。というのも、何のテストも出来なかったら、製品をリリース出来ないですよね。でも今まではモノづくりということでソフト・ハードの設計面ばかりが目立ってしまって、テスト設計って存在感がなかったんですね。ただ、結局不具合が収束しなかったりしていて、いつも「テスト」面が問題となっていました。
そこをバルテスさんに入っていただいて、当社としても第三者的なテストの目線というのを養うことが出来ました。バルテスさんとの取り組みで、社内でも改めて「テスト」というものの重要性が理解されるようになってきていて、今ではテスト設計がソフト・ハードの設計と同格の扱いになってきています。

テストに関する勉強を
自主的に行う者も出てきています。

タカコム様は当社のソフトウェア品質セミナーも受けていただいておりますが、そちらの印象や成果などはいかがでしたでしょうか。

タカコム様にも導入いただいているオンサイト型バルテス教育プログラム「ソフトウェア品質セミナー」の テキストの一部

タカコム様は当社のソフトウェア品質セミナーも受けていただいておりますが、そちらの印象や成果などはいかがでしたでしょうか。

川村 様:
2014年8月に「基礎編」、2015年6月に「設計編S1」を受講しました。どちらも受講者の満足度は高いようで、実際に多くの者が学んだ内容を 現場に取り入れて試そうとしています。
ただ課題も出てきていて、受講者がその内容を未受講者に対してどう伝えるのかという点が挙がっています。この6月のセミナーに関しては受講希望者が定員のなんと4~5倍の倍率だったのですが、その分受講出来なかった者も多いということですから。
セミナー自体は3日間で行っていただきましたが、それをまるまる受けて実感が沸いているという現状で、それを1~2時間の時間をとって周りに波及させようとしても中々難しい。予算の関係もあるので難しい面もあるのですが、そのあたりをバルテスさんとは今後相談させていただき、解決していきたいと思っています。

セミナーの別の効果としては、テストに関する勉強を自主的に行う者が出てきている点が挙げられます。自らJSTQB®を取得したり、これから受験しようとしている者が出てきています。半ば強制的ではなく、自らの意思で勉強をすることが重要ですから、この点は非常に良かったと私どもでは考えております。
※JSTQB®:ソフトウェアテストの国際的な資格認定制度

また、この状況下で先に進んでいる人を見ると自分が不安になるのか、これではまずいと感じ始めている人も現れてきており、いい効果であったなと思っています。

ありがとうございます。品質セミナーに関しては、教育・スキルアップ面もですが、多くの方に受けていただいて会社様毎のスタイルが出来上がっていくと考えております。そういう意味では、タカコム様とは今後数年プランのような形で一緒に取り組みを行いたいと考えています。例えば年度別でのスキルアップ計画のようなものを作成させていただき、それに応じて必要な教育プログラムを提供させていただくようなことも行えたらと思っております。
また、バルテスのテストの進め方を理解していただいて、セミナーを受講していただくと、良い意味での不明点が出てくるケースもございます。そのフォローアップなども他社さんではご好評いただいているので、そのあたりもぜひ今後ご提案させていただければと思っております。

「品質」=「顧客満足度」と捉えるようになりました。

バルテスに対し、今後の要望や期待というものはありますでしょうか。

「品質」=「顧客満足度」と捉えていると語る川村様

バルテスに対し、今後の要望や期待というものはありますでしょうか。

川村 様:
現在、上流工程の改善を引き続き行っているのですが、バルテスさんには仕様書のところから入っていただきたいと思っています。 私たちが現在取り組んでいることとして、単に作るだけの仕様書ではなく、テストに使える、テストが出来る仕様書を作成することです。
製品設計を行うと、「機能」を中心に考えてしまうのですが、「非機能」面も考えて設計しなければ、最終的な妥当性の確認が行えない。 仕様書に関して、単に「機能だけを書いて、その通りに動く」という確認だけだと、本当にこの製品はお客様の求めている製品なのか、そのように仕上がっているのかという点で絶対に不足している。だから「非機能」面なんです。

どうしても「不具合が0件」や「不具合が少ない」という点において「品質が高い」となってしまいます。しかし私たちは、「品質」=「顧客満足度」と捉えています。やはり最終的にお客様が満足していただけるかが重要なので。

おっしゃる通りですね。そういう意味では当社としても、もっと色々なご支援が出来ると思います。例えばこちらで仕様書を作ってみるというのもひとつですね。

川村 様:
そうなんですよ。うちだけではないと思うのですが、仕様書って学校で書き方を習わないですよね。色んな書き方があるとは思いますが、当社は当社の仕様書しか知らないので、社外の方が仕様書を書いたらどうなるのか大変興味があります。例えば要件だけをお伝えして、仕様書を書いてもらうとかはありかなと思います。

数社、同じようなご要望でご提供させていただたことはございます。ただその場合はバルテスでテストをやるのはどうかなとも思ってしまうのですが。

川村 様:
バルテスさんはテスト設計の人と実施する人で うまく線引きがされているから大丈夫だと思っています。そのあたりはゆくゆくご相談させていただきたいと思います。
あと、当社としてもバルテスさんのようにテスト設計と実施の線引きをうまく取り入れられればと考えています。今は人材的な問題で難しい面もありますが、テスト設計は終わっているから、あとはテスト実施だけやっておいてと渡せるような仕組みを作っていく必要があると考えております。
バルテスさんと一緒に取り組みをさせていただきながら、良い点は取り入れさせていただき、学んでいくことで、最終的には会社の文化として根付かせたいと思っています。楽しみな部分ですね。

かしこまりました。そのあたりも含め、今後もぜひサポートを続けさせていただきます。

本日はいろいろお話しいただき、
ありがとうございました。

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