Loading...

最終更新日時:2023.11.22 (公開日:2023.04.07)

テストデータを作ろう! 作り方の基本思考もご紹介

テスト実行で必要になるテストデータですが、皆さんはどのように考えて作っていますか?テストエンジニアとしてのご経験が長くベテランの域に達している方からは「今頃何を言っているんだ?」と言われてしまいそうな内容ではあります。ですが、テスト担当者としてのご経験が浅かったり、急遽、テスト業務を行う必要に迫られた方に対して少しでもお役に立てることができればと考えてまとめてみました。テストデータの作り方を解説いたします。

テストデータっていつ作るの?

そもそも、テスト実行で必要になる資料や情報には何がありますか?テストケース(テスト項目書、テスト仕様書と呼ばれる場合も)と、テスト機材、テスト対象プロダクト、そして、テストデータが必要なものとして思い浮かぶのではないでしょうか。(他にも有りますが、本記事はこの内容で進めます)時々見かけるのですが、テストデータ有りきでテストケースの作成をしようとする方がいます。特殊な状況下において先にテストデータを作成するということもあり得ますが、基本的にテストケースを作成してから(或いはテスト設計が終わった時点)テストデータの作成に着手するべきです。なぜなのでしょうか?

テストケースは、テスト対象機能に対する確認観点に基づいて作る必要があるからです。テストケースはテスト設計で収集整理した情報の集大成と言えるものです。ドキュメントで書かれていることを実現させるために、必要なものがテストデータと言えるでしょう。

テスト実行をはじめて行うエンジニア向けのマニュアル型資料
テスト実施の基本とバク報告の書き方を解説
  テスト実行者向け はじめてのガイドブック  

テストデータを作るときに考えること

テストデータの作成タイミングは、テストケース作成後であると書きました。では、テストデータを作るときに、どの様なことを考えるべきでしょうか?私自身が、普段の業務においてテストデータを作るときに何を意識して、どの様な考え方を持ちつつ進めているのかまとめてみました。

作り方 

必要となるテストデータの作り方が正しいのか、きちんと確認した上で作成することが重要です。稀に、類似機能が存在するようなシステムである場合、似て非なるテストデータが完成してしまうという事態が起こり得ます。いざテスト実行に着手したときに意図しない結果となって混乱を招くことがあるのです。あってはならない状況ですので、事前確認をきちんと行うようにしましょう。

テスト環境の画面操作でそのまま作成しても良いのか?

意外と頭から抜け落ちてしまうことが多いのですが、このような観点でも検討する必要があります。継続開発や機能追加などでは、このようなケースを考えなければいけない状況は稀です。しかしながら、新規開発プロジェクトの場合は、開発の進捗状況次第でテストの順番を変更せざるを得ない状況がしばしば発生します。テストの順番を変更することで、計画段階で想定していたテストデータの流用やテスト結果で生成されたデータを、次のテスト実行で使用するような場合は、想定が崩れてしまう可能性があります。

このような場合には「テスト環境でそのまま作成しても良いのか?」という問いを自分に投げかけつつ、プロジェクトメンバーと相談してみることをお勧めします。そもそも、未テスト状態の機能を用いて作成したテストデータが「正しい」という保証がどこにもないため、気にかけるべきです。状況次第では、データベースに必要な情報を直接インサートして対応することも検討が必要になります。或いは、一時的にデータベースだけを別の環境とつなぎこみ、臨時対応で進めなければいけない場合も考えられます。やはり、プロジェクトメンバーとの相談する必要がありそうですね。

テストチームで作成できるのか?

テスト環境の画面操作でテストデータ作成ができない場合があります。このような場合、データベース等にレコードを直接投入するなどの対応が必要になります。こういった操作は、少しばかりデータベース操作の知見やサーバー操作に関する知識が必要になってきます。昨今、開発経験や知識が無い方に多いケースなのですが、データベース操作の知見やサーバー操作ができないという方も少なからず居ます。こういった方々から見ると、データベース操作の知見やサーバー操作などは、非常にハードルが高い作業になります。

簡単な操作であれば、ネット検索ですぐに解決できる場合もあります。しかし、基礎的な知識が無い場合「生兵法は大怪我のもと」という思考が働くため、二の足を踏んでしまいます。結果、必要以上に工数を要する場合もあるため、すぐに開発担当者に相談を持ち掛けたほうがよいでしょう。

プロジェクト・プロダクト全体の品質を向上させ、デジタル改革を加速させます
バルテスの品質向上サービスのご紹介

洗い出した全てのデータを作成する必要があるの?

そもそも、必要なテストデータとして洗い出したものは、全て作成する必要があるのでしょうか?結論として、全てのテストデータを作成しなくても良い場合があります。なぜなのでしょうか?あるテストケース用に作成したテストデータが、そのまま同じ条件で流用できる場合があります。加えて、あるテストケースの実行結果がそのままテストデータとして利用できる場合もあります。この様な場合、洗い出したテストデータの全量を作成する必要がなくなります。

使い勝手を考えよう

テストデータは、それがテストデータであることが一目瞭然である方が良いですね。また、どのテストケースで使うテストデータであるのかもすぐにわかる状態が望ましいです。稀に、実際の商用環境にて登場するような名称を付けて登録される場合もありますが、非常に紛らわしいため控えた方が良いでしょう。更に、テストデータ同士で非常に似た名称にしてしまうのもできれば避けるべきです。

予備のテストデータも検討した方がよい場合

容易に作成できないテストデータやインシデントの発生が見込まれるような機能で使うテストデータは、予め予備データを作成しておくべきです。また、テストデータを作成するときに開発担当者やその他部署に依頼が必要な場合も同様に、予備のデータも検討した方が良いでしょう。

テストデータ一覧表を忘れずに作りましょう

おそらく、これを作らずにテスト実行を遂行するということはほぼ無いと思います。ただ、小さな規模の場合において作成されない場合もあり得ます。しかしながら、もし、何らかの問題が発生して、後日改めてテスト実行を行う必要が出てきた場合必要です。規模が小さいからと言ってテストデータ一覧表を作成していない場合は、思いがけず余計に工数をかけてしまう結果になってしまうものです。規模が小さいからと言って作らないというのはお勧めできません。

テストデータを作成したあとにやること

テストデータを「いつ」どのような考えを持ちつつ作れば良いのか、について書いてきました。

次に「誰が」作るのかを書いてみます。

各企業で異なると思いますが、テスト実行者が作成するのが望ましいです。理由は、テスト環境に慣れるためのトレーニングになる点やテストケースを事前に確認できるなどのメリットがあるからです。更に、テストケースに対する不備などがあれば、そのときに見つけられるかもしれません。テストデータの作成が終われば、最終的にテストケースを作成した人がテストデータの最終チェックを行いましょう。こうしておけば、テスト実行に着手したときにテストデータの不備で慌てて作り直しという状況も回避できます。

「後悔先に立たず」のとおりで、後から不備が見つかって、あの時にきちんとチェックしていれば・・・、という思いをしたくないですよね。そうならないように、きちんとチェックしましょう。

品質を高め、コストダウンができる効果を9つの事例でご紹介
テストアウトソーシングの効果とコストダウン実例ガイドブック

まとめ

「テストデータを作ろう! 作り方の基本思考もご紹介」と題しまして、ご説明してまいりました。ソフトウェアテストというものが一般的になりつつある今でも、テストデータの作り方や考え方について説明してくれているような書籍なども少ない状況です。また、テストデータの作り方や考え方について先輩方に質問しても、きちんとした回答を得られないかもしれません。それでも、必ず作らなければいけないものでもあります。そんなときに、ここで述べてきた内容があなたの助けになれば幸いです。

当サイトでは、テスト技法を学びたい方、アジャイル開発やマイグレーションのテスト手法について知りたい方、テストアウトソーシングサービスに興味のある方へ、ダウンロード資料を多数ご用意しております。ぜひダウンロードいただき、資料をご活用ください。

CONTACT

お問い合わせ

バルテスでソフトウェアの品質向上と安全を手に入れよう