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最終更新日時:2025.12.09 (公開日:2025.02.06)

第三者検証とは?メリット・デメリットと業者選びの4つのポイント

ソフトウェア開発の現場では、製品の品質をいかにして担保するか課題となります。

リリース後の不具合やユーザーの信頼失墜を防ぐためにも、開発工程における「テスト」の重要性は年々高まっています。
その中で、重視されているのが「第三者検証(Third-party Testing)」というアプローチです。

第三者検証とは、開発当事者ではない外部の専門機関が、客観的な立場からソフトウェアの品質を評価・検証する取り組みです。
自社内のリソースだけでは見落としがちな視点を補い、より信頼性の高い製品づくりを支援します。

本記事では、第三者検証の重要性と、実施するメリット・デメリット、さらには社内テストとの効果的な連携方法や、信頼できる検証サービスの選び方までを幅広く解説します。

ソフトウェアの品質向上に取り組むすべての方にとって、有益なヒントとなれば幸いです。

第三者検証とは?

ソフトウェア開発における第三者検証とは、開発を担当していない外部の組織が、ソフトウェアのテストや評価を行うことです。開発チームや発注元とは異なる立場から、客観的な視点で品質を検証することを目的としています。

従来、ソフトウェアのテストは開発者自身や社内のQA(品質保証)チームによって行われることが一般的でした。

しかし、開発当事者によるテストには、設計思想や開発の前提を共有しているがゆえに、見落としや思い込みが生じやすいという側面があります。こうした“認知のバイアス”を排除し、より広範で中立的な品質評価を行う手段として、第三者検証の重要性が高まっているのです。

特に近年では、ソフトウェアの複雑化・多機能化に伴い、開発者の視点だけでは網羅しきれないテスト観点が増えています。また、リリースサイクルの短縮やグローバル市場への展開などにより、「一発で高品質な製品を出す」ことが以前にも増して求められています。

こうした背景の中で第三者検証は、以下のような重要な役割を果たします。

  • 客観性の確保
    利害関係のない立場から品質を評価することで、ユーザー視点に近いチェックが可能。
  • 見落としリスクの低減
    独自のテスト観点や手法により、社内では気づきにくい不具合を検出。
  • 品質保証体制の強化
    社内リソースとの連携により、テストの負荷分散と効率化が可能。

ソフトウェアの信頼性が、企業のブランド価値やユーザー満足度を大きく左右する現代において、第三者検証は単なる「外注」ではなく、品質を戦略的に担保するパートナーとしての意味を持っています。

第三者検証を実施する5つのメリット

第三者検証を実施することで、以下のようなメリットがあります。

  1. 社内の視点とは異なる視点からのテストが可能
  2. ソフトウェアの品質を客観的に評価できる
  3. テスト工数を確保しやすい
  4. 業界や製品特性に応じたテストができる
  5. ユーザー目線で網羅的なテスト設計が行いやすい

それぞれ詳しく解説します。

2-1 社内の視点とは異なる視点からのテストが可能

第三者検証を実施することで、社内とは異なる視点からテストが可能となります。

それにより、想定していないバグや不具合を検出できることがあります。より広い観点からテストを実施できるため、品質向上が期待できるでしょう。

2-2 ソフトウェアの品質を客観的に評価できる

ソフトウェア品質を客観的に評価できるのもメリットの一つです。

自社だけでテスト、検証を行う場合、どうしても評価が主観的になりがちですが、外部の視点を加えることで、より公平かつ信頼性の高い品質評価が実現します。

特にシステムに高度な安全性や信頼性が求められる場合は第三者検証の実施を検討することをおすすめします。

2-3 テスト工数を確保しやすい

テスト工数を確保しやすい点もメリットです。

プロジェクトが進行する中で、社内リソースだけでは十分なテスト工数を確保できないケースも少なくありません。

そのため、第三者検証を活用することで、社内の負担を軽減しつつ、必要なテストボリュームを担保できます。これにより、品質確保とスケジュールの両立がしやすくなります。

2-4 業界や製品特性に応じたテストができる

第三者検証を行うベンダーの中には、特定の業界や製品に関する知見やノウハウを有しているケースがあります。業界特有の仕様や利用シーンを踏まえたテスト観点を持っており、それを活かした検証が可能です。結果として、より実践的かつ精度の高い品質評価が実現します。

ただし、中には業界や製品に関する知見を持たないベンダーも存在するため、効果的な検証を実施する場合は業者選びが重要となります。

2-5 ユーザー目線で網羅的なテスト設計が行いやすい

製品やサービスについてあえて事前知識を持たずにテストを設計・実施することで、ユーザー目線に近い網羅的なテストを行いやすくなります。

第三者の視点で特定の機能に偏ることなく、全体を広く見ることができるため、網羅的なテスト設計が可能となり、抜け漏れの少ない品質評価につながります。

第三者検証を実施する3つのデメリット

第三者検証は、第三者の視点から専門家によるテストを実施することができるため品質向上を期待できますが、デメリットも存在します。
メリットだけではなく、デメリットについても解説していきます。

3-1 社内テストと比べてコストが高い

第三者検証を導入する場合、外部の専門企業に依頼する形となるため、社内で実施する場合と比べてコストが高くなります。
特に、長期的・継続的なテストや、専門的な知見を必要とする検証を依頼する場合は、その分費用も増加します。
そのため、予算に制約があるプロジェクトでは、コストとのバランスを慎重に検討しましょう。

3-2 複雑なワークフローに対するテストが難しい

第三者検証を実施するにあたり、業務フローやシステムの仕様が複雑だと、それを正確に外部に伝え、理解してもらうには一定の時間と労力が必要です。

社内の業務知識や文脈を把握していない状態では、複雑な操作や業務特有の判断を要するケースで、テストの精度に限界が出る可能性があります。

業務知識や社内独自ルールの理解にかかる時間やコストを考えた上で導入の検討が必要です。

3-3 ピンポイントでのテストが難しい

第三者にテストを依頼する場合、テスト範囲の指定や目的の明確化が不可欠ですが、社内であればすぐに対応できるような細かい仕様変更や、一部機能だけの検証といった「ピンポイントなテスト」は、外部では柔軟に対応しづらいことがあります。

変更のたびに説明や調整が必要となるため、スピード感を求める現場ではやや不便に感じられる場面もあるでしょう。

そのため一部の機能追加や変更などの小規模な改修などの検証にはあまり向きません。

第三者検証と社内テストは連携するのが効果的

ここまで第三者検証の重要性やメリット・デメリットについて解説してきましたが、第三者検証だけを行えば、必ず品質が向上するというわけではありません。

第三者検証は社内テストと組み合わせてこそ、より良い結果を得られます。

第三者検証で得られた知見を日々のテストに反映することで、プロダクトの品質向上につなげられます。そして、より工数を減らしたテストを実現し、品質を担保する効率的なテストを実現できるでしょう。

また、第三者検証をより効率的に、品質高くするためには、日頃の社内テストが重要です。社内テストがまったく行われていない状態で第三者検証を行っても、不具合が多く見つかってしまって効率的とは言えません。

社内テストが十分に行われている中で実施される第三者検証こそ、最も効果的なテスト戦略と言えるでしょう。

第三者検証サービスを選ぶ4つのポイント

第三者検証を導入するにあたり、重要なのが「どこに依頼するか」です。

現在、第三者検証サービスを提供する企業は数多く存在しますが、その品質や対応力には差があります。

例えば、導入実績が少なくノウハウが蓄積されていない企業や、担当者のスキルによってテスト品質にばらつきが出るような体制では、期待する品質保証が得られない可能性があります。
ここでは、第三者検証サービスを選定する際にチェックすべき4つのポイントをご紹介します。

5-1 体系的な自社のテストメソッドがあるか

信頼性の高い検証サービスを提供している企業は、単に「テストを実施する」のではなく、自社独自のテストメソッドを持ち、それに基づいたプロセスで検証を進めています。

これにより、属人性を排除し、安定した品質の検証サービスを提供できます。

選定時には、その企業がどのようなテスト手法・プロセスに基づいて業務を遂行しているかを確認することが大切です。

5-2 自社スタッフの教育体制がしっかりしているか

テストの品質は、実際に手を動かすテストエンジニアのスキルに大きく左右されます。

したがって、継続的な教育・研修制度を整備しているかどうかは、重要なチェックポイントです。

品質意識や技術力を高めるための教育プログラムが社内に整っている企業は、安定した成果を期待できます。

社内の教育体制や、エンジニアの資格所有率などを確認しておくと安心です。

5-3 体系的なテストドキュメントを提供できるか

テストの実施だけでなく、その過程や結果を明確に記録・報告するドキュメントの品質も、サービスの信頼性を図る重要な指標です。

テストケース、報告書、バグ一覧など、必要なドキュメントを体系的に整備し、顧客と共有できる企業であれば、透明性のある検証が期待できます。また、こうした資料は将来的な保守や再テストにも役立ちます。

契約する前に納品物(ドキュメント等)の確認はしておきましょう。

5-4 各ドメインの豊富な検証経験を蓄積しているか

医療、金融、製造、流通など、業界・業種によって求められる品質要件や利用シーンは異なります。

そのため、自社の業界や製品特性に対する理解と、類似プロジェクトでの実績があるかどうかも重要なポイントです。

ドメイン知識に基づいたテスト観点を持つ企業は、的確な検証を行える可能性が高くなります。

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まとめ

第三者検証とは、開発を担当していない外部の組織が、ソフトウェアのテストや評価を行うことです。

客観性の確保や見落としリスクの低減、品質保証体制の強化など、重要な目的があります。

ただし、第三者検証を実施する上ではメリットとデメリットがあり、導入すれば必ず品質が上がるというわけではありません。

社内テストと組み合わせて実施することで大きな効果を得ることができます。

また、第三者検証サービスを提供する企業も多く存在しているので、その中でも実績が豊富で知見がある企業を選んでいくことが大切です。

企業選びのポイントとしては以下の4点があります。

  • 体系的な自社のテストメソッドがあるか
  • 自社スタッフの教育体制がしっかりしているか
  • 体系的なテストドキュメントを提供できるか
  • 各ドメインの豊富な検証経験を蓄積しているか

今後、第三者検証サービスの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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